東海地方もいよいよ梅雨の季節を迎え、雨の日が多くなってきました。
外遊びができない日でも、「たいよう」の子どもたちは室内で元気いっぱいに、この時期ならではの楽しい創作活動に取り組んでいます。
先日、たいようでは、梅雨のどんよりした空気を吹き飛ばすような、カラフルで可愛らしい「てるてる坊主」を作りました。
今回は「和紙の滲(にじ)み染め」という少し本格的な技法にみんなで挑戦しました!
■ じわーっと広がる色に「興味津々!」
活動では、まずはじめにてるとる坊主のお顔をシールを使って作りました。
また、中高生のお子さんたちには、手先の巧緻(こうち)性をより意識できるよう、首元にキラキラのモールを巻きつける活動も組み込んでいます。
その後、和紙にシュッと水をスプレーして湿らせ、和紙の裾(すそ)をそっと絵の具に浸していくと……
水を含んだ和紙が、絵の具をゆっくりと吸い上げ、じわーっと綺麗に滲みながら色づいていきます。
単一の色が広がる面白さだけでなく、絵の具と水が和紙の上で混ざり合い、次第に透き通っていくグラデーションの美しさに、子どもたちは釘付け!「わあ、色が付いた!」「ゆっくり伸びていくよ!」と、だんだん色づいてゆく様子をみんなで興味津々で見つめていました。
■ 楽しいだけではありません!遊びの中に隠された「学びと育ち」
この「滲み染め」の体験は、子どもたちにとって楽しいだけではありません。
放課後等デイサービスとしてのたいせつな療育の視点がたくさん詰まっています。
ここでポイントとなるのが、中高生の活動にも取り入れた「巧緻性(こうちせい)」という力です。
💡「巧緻性(こうちせい)」とは?
手先や指先を器用に細かく動かす能力のことです。
ただお箸を持ったりボタンを留めたりするだけでなく、「目で見た情報に合わせて、自分の手元をイメージ通りにコントロールする力(目と手の協調運動)」も含まれます。
今回の活動には、この巧緻性をはじめとするたくさんの育ちのステップが隠されています。
視覚的な発見と好奇心
「水と絵の具が混ざるとどうなるんだろう?」という色の変化を目の当たりにすることで、子どもたちの五感が刺激され、豊かな感性や「もっと知りたい!」という探究心が育まれます。
指先のコントロール(微細運動・巧緻性)と工夫
お顔のシール貼りや、中高生ならではの細いモールを巻きつける作業はもちろん、絵の具に浸す深さを絶妙に調節したり、そのままじっと手元を止めて染まるまで待ったりする動作は、手先の器用さ(巧緻性)や力加減(コントロール力)を養う大切なトレーニングになっています。
世界にひとつだけの達成感
水分量や絵の具の浸し方によって、滲み方は一人ひとりまったく異なります。一つとして同じものがない、自分だけの鮮やかなてるてる坊主が完成したとき、子どもたちの顔には誇らしげな笑顔(自己肯定感)があふれていました。
■ みんなの願いが届きますように
和紙が綺麗に染まったら、とっても可愛い「てるてる坊主」の完成です!
たいようの室内が、一気にパッと明るいあじさい通りのようになりました。
子どもたちが一所懸命に作ったてるてる坊主たちが、きっと雨雲を吹き飛ばして、まぶしい太陽を連れてきてくれるはずです。
これからも季節の移り変わりを肌で感じながら、子どもたちが「おもしろそう!」「やってみたい!」と思えるような、ワクワクする創作活動をたくさん企画してまいります。